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相続税申告は税理士に頼むべき?費用・メリット・選び方

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相続が発生したとき、「相続税申告は自分でできる?」「税理士に頼むと費用はいくら?」「どんな税理士を選べばいい?」と悩む方は少なくありません。相続税申告は、財産の評価や特例の適用など専門的な判断が必要となるため、税理士に依頼することで手続きの負担を減らし、適切な申告につながる可能性があります。この記事では、相続税申告を税理士に依頼するメリットや費用、依頼するタイミング、失敗しない税理士の選び方まで、わかりやすく解説します。


2)目次

1.相続税申告は税理士に頼むべき?

  • 1-1 相続税申告を自分で行うことはできる?
  • 1-2 税理士に依頼したほうがよいケース

2.相続税申告を税理士に依頼するメリット

  • 2-1 財産評価や特例を適切に検討できる
  • 2-2 手続きや税務調査への負担を減らせる

3.相続税申告を税理士に依頼する費用

  • 3-1 相続税申告の税理士報酬の決まり方
  • 3-2 安さだけで税理士を選んではいけない理由

4.税理士に依頼するタイミングと注意点

  • 4-1 相続税申告は早めの相談が重要
  • 4-2 税理士に相談するときに準備するもの

5.失敗しない相続税申告の税理士選び

  • 5-1 相続税に強い税理士を選ぶ7つのポイント
  • 5-2 申告後の二次相続や財産承継まで考える

1.相続税申告は税理士に頼むべき?

1-1 相続税申告を自分で行うことはできる?

相続税申告は、必ず税理士に依頼しなければならないわけではありません。相続人自身で申告書を作成し、税務署へ提出することも可能です。

ただし、相続税の計算は、単純に預貯金や不動産などの財産を合計すれば終わるものではありません。土地や建物、非上場株式などの財産評価を行い、債務や葬式費用を差し引き、さらに配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例など、利用できる制度を検討する必要があります。

特に、不動産や株式など評価が難しい財産が含まれている場合には、専門的な判断が必要になるケースがあります。

「自分で申告できるか」だけではなく、「適切に財産を評価し、利用できる制度を漏れなく検討できるか」という視点で判断することが大切です。

1-2 税理士に依頼したほうがよいケース

相続税申告を税理士に依頼したほうがよいケースとして、まず挙げられるのが、土地や建物など不動産を複数所有している場合です。

土地の相続税評価では、土地の形状や利用状況などを考慮する必要があり、財産の状況によっては評価方法について専門的な検討が必要になります。

また、非上場株式、賃貸不動産、事業用資産などがある場合も、税理士への相談をおすすめします。

さらに、相続人が複数いて遺産分割について調整が必要な場合や、相続税の申告期限まで時間がない場合も、専門家に依頼するメリットが大きいでしょう。

「財産が複雑」「相続人が多い」「何から始めればいいかわからない」という場合には、早めに相続税に詳しい税理士へ相談することで、安心して手続きを進めやすくなります。


2.相続税申告を税理士に依頼するメリット

2-1 財産評価や特例を適切に検討できる

税理士に相続税申告を依頼する大きなメリットの一つが、財産評価や各種特例について専門的に検討してもらえることです。

相続税では、預貯金のように金額が明確な財産だけでなく、土地や非上場株式など、評価方法が複雑な財産を扱うことがあります。

また、一定の要件を満たすことで、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減などを利用できる場合があります。

こうした制度は、適用できるかどうかを正しく判断する必要があります。税理士に依頼すれば、相続財産の内容を確認しながら、利用できる制度や注意点について検討してもらえます。

もちろん、税理士に依頼したから必ず相続税が安くなるというわけではありません。しかし、専門家の視点から財産評価や特例を検討できることは、相続税申告を適切に行ううえで大きなメリットです。

2-2 手続きや税務調査への負担を減らせる

相続税申告には、財産の確認、必要書類の収集、財産評価、遺産分割の内容確認、申告書の作成など、多くの作業があります。

相続人自身でこれらをすべて行う場合、精神的・時間的な負担が大きくなることがあります。特に、相続が発生した直後は、家族との手続きや不動産の名義変更など、税金以外にも対応しなければならないことが少なくありません。

税理士に依頼することで、相続税申告に必要な作業を整理し、申告までの流れをサポートしてもらえます。

また、申告内容によっては、将来的に税務署から問い合わせを受けたり、税務調査の対象となったりする可能性もあります。

税理士に依頼しておけば、申告後に税務署から連絡があった場合にも相談しやすくなります。相続人の負担を減らし、安心して相続手続きを進めるという意味でも、税理士への依頼にはメリットがあります。


3.相続税申告を税理士に依頼する費用

3-1 相続税申告の税理士報酬の決まり方

「相続税申告を税理士に依頼すると、いくらかかるの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。

税理士報酬には全国一律の料金があるわけではなく、税理士事務所によって料金体系が異なります。

一般的には、相続財産の金額を基準として基本報酬を設定し、土地の数や非上場株式の有無、相続人の人数などに応じて加算される料金体系があります。

そのため、「相続税申告○万円から」という表示だけで判断するのではなく、最終的にどの程度の費用になるのかを確認することが重要です。

相談する際には、基本報酬だけでなく、土地の評価、非上場株式の評価、書面添付など、どの業務が料金に含まれているのかを確認しましょう。

また、司法書士や弁護士など、税理士以外の専門家への報酬が必要になるケースもあります。相続手続き全体で必要となる費用を確認しておくと安心です。

3-2 安さだけで税理士を選んではいけない理由

相続税申告を依頼する際、費用は重要な判断材料です。しかし、「一番安い税理士」を選ぶことだけを目的にするのはおすすめできません。

相続税申告では、土地や株式などの財産評価、各種特例の適用判断、相続財産の確認など、専門的な業務が発生します。

例えば、土地の評価について十分な検討がされていなかったり、利用できる特例について検討されていなかったりすると、結果として相続税の負担に影響する可能性があります。

もちろん、報酬が高ければ優れた税理士というわけでもありません。

大切なのは、「いくらかかるのか」だけではなく、「何をどこまで対応してくれるのか」を確認することです。

複数の税理士に相談する場合も、単純に料金だけを比較するのではなく、サービス内容、相続税申告の経験、説明の分かりやすさなどを総合的に比較しましょう。


4.税理士に依頼するタイミングと注意点

4-1 相続税申告は早めの相談が重要

相続税申告には申告期限があるため、「もう少し財産を整理してから税理士に相談しよう」と先延ばしにするのはおすすめできません。

相続が発生したら、まずは早い段階で税理士に相談し、相続税申告が必要になる可能性があるかを確認しましょう。

早めに相談することで、必要書類を準備したり、不動産などの財産を確認したり、遺産分割について検討する時間を確保できます。

また、相続財産の内容によっては、評価に時間がかかるものや、他の専門家との連携が必要になるものがあります。

税理士への相談が遅くなると、申告期限直前になって慌ただしく対応することになりかねません。

「相続税がかかるかどうかわからない」という段階でも相談して構いません。早めに専門家へ相談し、必要な手続きを整理することが、相続をスムーズに進める第一歩です。

4-2 税理士に相談するときに準備するもの

税理士に相続税の相談をするときは、すべての資料がそろっていなくても問題ありません。

まず、預貯金の残高が分かる資料、不動産の固定資産税に関する資料、生命保険に関する資料、有価証券や株式に関する資料など、手元にあるものを整理しておくと相談がスムーズです。

また、亡くなった方の財産だけでなく、借入金などの債務、葬式費用、過去の贈与などについても、分かる範囲で整理しておきましょう。

特に重要なのが、「どんな財産があるのか分からない」という状態でも、税理士にそのまま伝えることです。

税理士との初回相談では、財産の内容だけでなく、相続人の人数や家族関係、遺言書の有無などについても確認されることがあります。

資料を完璧にそろえることよりも、まず現在分かっている情報を正確に伝えることが大切です。


5.失敗しない相続税申告の税理士選び

5-1 相続税に強い税理士を選ぶ7つのポイント

相続税申告を依頼する税理士を選ぶ際には、次の7つのポイントを確認しましょう。

1つ目は、相続税申告の実績があること。2つ目は、土地や非上場株式など複雑な財産にも対応できること。3つ目は、各種特例について丁寧に説明してくれることです。

4つ目は、料金体系が明確であること。5つ目は、専門用語を使いすぎず、分かりやすく説明してくれること。6つ目は、司法書士や弁護士など他の専門家と連携できること。そして7つ目は、今回の相続税申告だけでなく、二次相続や将来の財産承継まで考えてくれることです。

税理士のホームページだけでは分からないことも多いため、可能であれば実際に相談して、質問への回答や対応を確認しましょう。

「この税理士なら家族の財産について安心して相談できる」と感じられることも、重要な判断基準です。

5-2 申告後の二次相続や財産承継まで考える

相続税申告を税理士に依頼するときは、「今回の申告を終わらせること」だけを目的にしないことも大切です。

例えば、夫婦の一方が亡くなった場合、今回の一次相続だけでなく、将来もう一方の親が亡くなった場合の二次相続についても考える必要があります。

今回の相続税を抑えることができても、二次相続まで含めると家族全体の税負担が大きくなるケースもあります。

また、相続した不動産をどうするのか、子どもや孫の世代にどのように財産を引き継いでいくのかなど、相続後にもさまざまな課題があります。

そのため、相続税申告だけでなく、将来の財産承継まで相談できる税理士を選ぶと、より長期的な視点で相続を考えられます。

「税金を計算して申告する」だけではなく、「家族の財産をこれからどう守り、次の世代へ引き継ぐか」まで一緒に考えてくれる税理士を選ぶことが、相続後の安心につながります。